前回は安易に考えて失敗したエキセントリックキャンセラーですが、諦めるわけにはいかないので再挑戦です。
エキセントリックをキャンセルためにエキセントリックな部品を作成しました。
四つ爪チャックと材料が届いたので今まで経験のない加工にチャレンジです。
今回はリンクのベアリングを使わない構造なので60mmの丸棒から削り出しました。
四つ爪チャックは爪が単独で動くので偏心加工が容易にできます。
材料を偏心して回転させるので、卓上旋盤がかなり揺れてしまいます。
そのせいか、内径加工の精度を出すのがなかなか難しかったです。
試行錯誤して精度もバッチリ、一発でうまく作ることができたのです。
圧入ではなくてガタがなくスムーズに動く構造です。
使用する場合は動いては困るので固定する方法で悩みました。
強度的にはセレーション加工が理想ですが、それをするならリンクを作ってしまう方が現実的です。キー溝を掘ってキーで止めるのが良さそうですが、リンク内径にキー溝を掘るのが非常に大変です。
結局M10の止めネジで止めることにしました。
製作した部品にも止めネジが入り込んで止める構造にしたのでかなり強力な回り止めになるはずです。
位置決めに手間のかかる加工になりましたが、完成したリンクはすんなり車体に取り付けすることが出来たのです。
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